今年のワールズについて、すごい今更だけどとても書きたいことがあったので更新。
本題はフリースタイルのジャッジについて何ですけど、その前にやっぱりたいしさんのSHRED30優勝には触れないと。
これは本当に凄いことだし、日本フットバッグ界にとても影響をあたえるんじゃないでしょうか。
最近体調不良が1年位マジで治らなくて全然蹴れてないんですけど、凄く蹴りたくなりました。

さて、本題の今年のワールズのジャッジについて。あまりにひどいと思ったんで。
今年の順位は1位Jindra Smola、2位Evan Gatesman、3位Vasek Kloudaだった訳ですが。
この3人のフリースタイルは、Evan→Vasek→Jindraの順番で見ました。
まず、Evanのフリースタイルがかなりレベル高くて、これで2位かよ!と思いました。
で、Vasekのフリースタイルを見て、こっちもかなり凄い。むしろ、Evanよりも良いんじゃないかと。
で、この2人を抑えたJindraのフリースタイルはどんだけ凄いかと思って見たら……あれ?何これ?って感じでした。
確かに良いフリースタイルだけど、明らかにEvanやVasekよりレベル低いと思うんだけどっていう。
これ、僅差でも何でもなく、明らかにワンランク下の演技じゃない?と感じたわけです。
この感覚には自分ではかなり自信がありましたが、偏見も入ってるかもしれないってことで厳密に比較しました。

作業としては、この3人のフリースタイルの技を全て書き出し、様々な角度から比較しようというもの。
具体的には、コンタクト数、総Add、平均Add、ギルトレスコンタクト数、ユニーク数、5Add以上のトリック数です。
それぞれの項目はあまり説明は必要ないかと思うんですけど、ユニーク数についてはShred30準拠です。
主に気をつける点としては、2Add以下のトリックは全て1ユニークでカウント(ティルトレスでいろんな技やるとユニークが増えるのは違うだろって事)、スタートが違うだけの同じトリックはユニークとして数えないといった所(例えばtoe butterflyとinfinityは別のトリックとしてカウントしないといった具合)。
ドロップ数については、全員ノードロップなので割愛。

で結果が以下。

1.Jindra Smora Result

コンタクト数:123、総Add:285、平均Add:2.31、ギルトレスコンタクト数:56、ユニーク数:26、5Add以上のトリック数:2

2.Evan Gatesman Result
コンタクト数:99、総Add:269、平均Add2.71、ギルトレスコンタクト数:55、ユニーク数:34、5Add以上のトリック数:5(内1つは6Add)

3.Vasek Klouda Result
コンタクト数:114、総Add308、平均Add2.70、ギルトレスコンタクト数:69、ユニーク数33、5Add以上のトリック数:7(内1つは6Add)

これらを端的にまとめるなら、全体的にレベルは低いけど、ティルトレス以下のトリックでコンタクト数を稼いだJindra、コンタクト数は少ないけど難易度の高い演技をしたEvan、全体的に高レベルでまとめたVasekって感じでしょうか。
……これでJindraが1位はやっぱりおかしいでしょう。平均Addで0.4違うってもの凄い差ですよ。ワンランクどころか、ツーランクくらい差があると言えると思います。

コンタクト数はたしかに一番多いけど、ギルトレスコンタクト数はEvanと殆ど変わらないし、Vasekよりは圧倒的に少ない。総AddでもVasekに負けてるし、ユニーク数、5Add以上のトリック数などはEvan、Vasekと比べてかなり少ない。
Addが全てじゃないってのはありますけど、じゃあJindraがVasekやEvanと較べてAddには表れないけど難しいことやってたかっていうとそういう訳でもない。あえて言えばToe系のトリックが多かったけど、それも別に特殊なことをやってたわけでは無いし、それだけでひっくり返せる程の事はやっていないと思います。
後は曲とのシンクロニティや構成などが数字には表れない評価項目ですけど、これは3人共高レベルでまとめてて、こちらもあまり差はなかったのではないかと思います。

今回の数字的なものを見れば、1位Vasek、2位Evan、3位Jindraが妥当ではないでしょうか。
まあ、Evanの総コンタクト数99は少なすぎる気もするので、そこをつくならEvanとJindraが入れ替わるのは一応ありかな?
まあでも、やっぱり内容を見ればEvanに軍配を上げるべきだと思いますが。というか、平均Addで0.4の差はいくらなんでも……
そして、トータルで見て一番良い数字を出しているはずのVasekが3位。なんでやねん(思わず関西弁)。
これ、もめなかったんですかね?正直、誤審と言われても仕方のないレベルだと思うのですが。
Jindraが唯一3人の中で優っているコンタクト数を重視したとしても、それならじゃあなんでEvanが2位なのって話になる。
その他にも色々と考えてみたけれど、やっぱりなぜJindraが1位なのかは分かりませんでした。

ジャッジってのは、単純に順位を決めるだけではなくて、何を重視するかを見せることでトレンドを作るという側面があります。
けれど、今年のジャッジは何を重視したのかが見えてこない。なので、次は何を重視して臨めば良いかもわからないんじゃないでしょうか。
これまでのワールズのジャッジを見てると、かなり厳格にジャッジしてるなって印象がありましたし、何を基準にしてるのかがはっきりと分かるジャッジでした。
例えばVasekが2007年のワールズでDamianに敗れて2位になった時も、一部で何でVasekが2位なんだって話が持ち上がってましたが、そこには明確な根拠があったように思います。
その中で明確に数字で表せるのが今回私がカウントした項目群であり、これに曲とのシンクロニティ、空間の使い方などを含めた総合ジャッジだったのではないかと思うのです。

もちろん、ジャッジをする人も人間ですから、ある程度ブレが出たり好みに引きずられる面はあると思いますし、それはしょうがないとも思います。
しかし、それを差し引いても今回のジャッジは無いわ-と思わされたのです。
来年からは又どうなるかは分かりませんけど、明確な基準に基づいたジャッジに戻ってほしいなあと思います。