まず初めに、今までのタイトルのつけ方だと後から探すのが大変なので変更しました。
 取りあえずナンバリングだけを頭に着け、「フットバッグに関する考察」を親カテゴリに。そして、子カテゴリに持久力やプランニングなどを追加。これは適宜増やしていく予定。とりあえず今後しばらくはプランニングについて書いていきます。今回は週に何回練習すべきか?という問題について。

(1)練習は週に何回すべき?
 この点については、人によっていろいろと意見があるように思います。練習は毎日するべきだ、いや休息日を設けなければならない、練習の量よりも質を重視すべきだなど等。
まず、競技者としてパフォーマンスを高めるために確保すべき必須の練習回数から考えましょう。結論から先に言うと、週に4回の練習は最低限確保しましょう。もし週に3回以下の練習しか確保できないなら、競技者としてのレベルを獲得するのは非常に難しい事を覚悟すべきです。まあ、週4回でもかなり厳しいものが有りますが、週4回と週3回には非常に大きな差が存在します。これは、練習プランを立てるとすぐにわかる事です。
 週3回で均等に練習を配置(一般的にその方が効果的)すると、「連続して練習する日がなく、2日空く日が1回ある」プランになります。これが週4回になると、「練習しない日が2日以上連続して存在せず、週に1回は2日連続して練習する日がある」プランになります。この差は、技術習得と持久力を含めた体力の向上の両面から見て非常に大きな差となります。
 週に1回、月に4回しか変わらないじゃないか、と思う人もいるかもしれませんが(その認識自体も大概ひどいですが)、この差は単純にその回数以上の差となって現れます。

(2)ならば毎日練習すればよいか
 練習の量のみを重視すると毎日練習すれば良いという事になります。実際にこの考え方のスポーツ指導者もまだそれなりに存在するように思います。しかし、いくら練習量が大事といっても、限度というものがあります。特に以前練習の量と質の記事で述べたように、実質の練習量は質も伴わなければ増えません。その点から人の体の仕組みを考えた時に、特に体力(ここでは本来の意味)向上の観点から、毎日練習するのはあまり良くないという事が分かります。
 人の体力を含めたパフォーマンスが向上するのは、超回復の原理に基づきます。人の体に負荷をかけるとダメージを受け、そのダメージを回復する際にダメージを受ける前よりも高い水準まで回復させるという原則です。そして、この高い水準まで回復したときに次の練習を行えば、体力が向上するという訳です。この超回復は、一般に24時間~48時間程度かかると言われており、かかる時間は体へのダメージ(負荷の高さ)に応じて変化します。また、上記の時間はあくまで目安で、場合によってはもっと時間が必要となる事もあります。
 つまり、あまり負荷が高くない内容なら一晩寝れば大体回復するけれど、高い負荷がかかった場合は2日(あるいはそれ以上)の休息を必要とするわけです。もし高い負荷をかけた後に、元の水準に戻らない状態でさらに負荷をかけると、体力はむしろ低下していきます。この状態が続くと、慢性的な疲労によりパフォーマンスが低下するのみならず、様々な障害が発生しやすくなってしまいます。いわゆるオーバートレーニングというやつですね。
 そういったわけで、毎日練習すると休息日が無いため、高い負荷の練習は行えないことになります。そうなると、どんなに量は確保していると言っても質で著しく劣るため、結局は非効率な練習になってしまうでしょう。

(3)理想の練習回数
 ここまで説明してきたことを踏まえて、じゃあ何回の練習が理想なのでしょうか。
 まだ議論の余地はあると思いますが、現状では「5勤2休」が良いのではないかとされています。2日練習して1日休み、3日練習して1日休みという事ですね。もっとも、このあたりはプランの立て方によって色々と変化しますが。そして、休息日前日の練習は負荷の高い練習を行い体力向上を主目的とし、それ以外の日は体力向上よりも技術習得に重きを置くとよいでしょう。こうすると、技術習得と体力向上の両面から練習量とその質を確保しやすく、効率的な練習(相対的な練習量が多い)となるでしょう。
 目安として、土日連続して練習(日曜に負荷の高い練習)、月曜休み、火水木連続して練習(木曜に負荷の高い練習)、金曜休みという事になるでしょうか。これは、一般に土日が休みの人が多く時間を取りやすいため、2日連続でも平日の3日連続に匹敵するような量を確保しやすいためです。ですので、土日より平日に時間が取りやすい人はこの限りではありません。
 また、休息の取り方はその人の回復する能力によって変わるので、機械的に上記のスケジュールで行えばよいというものでもありません。特に非常に負荷の高い練習を取り入れた当初などは、1日の休息日だけでは回復しきれないことも十分考えられます。その場合は休息日をもう1日取ったり、練習内容を軽めにするなどの調整を行いましょう。

 基本的に、週5回から練習回数を増やすことはしません。休息もパフォーマンスを向上させるのに必須の要素だからです。因みに、以前にも述べましたが1日の練習時間はおよそ3時間±30分というのが目安です。人の身体と集中力の持久力の観点から、その程度が質を保って練習を継続できる限界に近いからです。もしそれでも楽に感じるようなら、以前にも述べた通り練習内容を強度の高いものにしたり、休憩時間を切り詰めたりといったことで見直しをしてください。
 あと、もう1つ端的に練習を増やせる方法として、1日時間が取れる日に2部練を行うという方法があります。これは、午前3時間、午後3時間のように練習を2回に分けて行います。
このとき大事なのは、練習と練習の間に2時間~3時間程度の休憩を入れること、そしてその間に栄養補給(特に糖質の補給)をしっかり行うことです。この程度の時間の休憩と栄養補給をしっかり行えば、午前中によほど負荷の高い練習をしない限り、かなり自分の状態を回復させて後半の練習に臨むことができます。
 連続して6時間練習というのは全く効率的ではないし外傷をおうなどの危険が高まりますが、3時間+3時間で練習すれば、かなりリスクを抑えたまま長い練習時間を確保できます。ただし、これは持久力がかなり身についていないと結構危ないので、自分の身体レベルと相談しながら行ってください。