今回はサプリメントのプロテインについて説明します。なお、プロテインとはもともとタンパク質の事を指しますが、以降は日常的に使われているプロテインサプリメントの意味で使用します。
 一定以上の競技レベルになるとプロテインを取る人はかなり増えますし、ウエイトトレーニングを行っている人は殆どの人が飲んでいるでしょう。これには当然いくつかの理由があるのですが、その根源にどんな運動であれ出力を司るのは筋肉のみであり、筋肉を主に構成するのがタンパク質(アミノ酸)だからという事があります。これは上腕二頭筋や広背筋、大腿直筋などの随意筋(意識して動かせる筋肉)に限った事ではなく、内臓等を動かす不随意筋(条件に応じて自動的に動く筋肉)なども含みます。そして、身体に負荷をかけるという事は、神経系の改善によるパフォーマンス向上もありますが、基本的には負荷をかける部分の筋肉を損傷させるという事であり、それを回復させることでその部位がより強くなるのです。
 その為、高い負荷の運動を続ければ当然筋肉の損傷が大きくなり、その分回復にもより多くのタンパク質が必要になります。しかし、タンパク質を多くとると言っても、主なたんぱく質源である肉や魚を多量にとるというのは、なかなか厳しい物があります。また、タンパク質を取る際にはよほど気を使わないと一緒にそれなりに脂質もとってしまうため、タンパク質を食物からたくさん取ろうとすると脂質過多(あるいはカロリーオーバー)になる可能性も高まります。
 加えて、運動直後に肉や魚を食べろと言われても、無茶言うなって人が多いのではないのでしょうか。更に、タンパク質はそのままでは吸収できず、体内でアミノ酸まで分解してから吸収することになるのですが、この分解に時間がかかります。ですので、どんなに運動後すぐにタンパク質が豊富な食物を食べても、吸収されるまでに時間がかかってしまいます。こういったもろもろの問題点を解決するために作られたのがプロテインであり、サプリメントとして摂取することが推奨されるわけです。

 プロテインはタンパク質がある程度分解吸収しやすい大きさまで加工されており、製品によってはペプチドやアミノ酸のレベルまで分解されているために、非常に速く吸収できます。なおプロテインには、主にウイダーインゼリープロテインやプロテインバーのような補助食品タイプと、水や牛乳に溶かして飲むパウダータイプがあります。基本的に前者はプロテイン含有量が少なく、余計なものが色々と入っていたりするので、後者のタイプに絞って取った方が良いでしょう。以前までは味が非常に悪く、水に溶かしたものは飲むのに覚悟がいるほどだったのですが、最近ではだいぶ改善されそこまで気にならないレベルになっています。
 但し、プロテインを取ればタンパク質はこれだけでオッケーというような万能食ではないので、あくまでその名の通り補助として考えることが大切です。摂取タイミングとしては運動直後にとれば十分だと思いますが、非常に強度の高い運動をした日などは加えて就寝2時間前にとっても良いと思います。
 また、練習の最終段階に達した上で、その中でも更に質を高めているような人は、加えて朝食後などにとることも有効だと思われます。
 記事の長さが中途半端なのでちょっと短いですがここで区切り、次回はプロテインの種類等について解説したいと思います。