記事を読んで滅茶苦茶イラっとしたので書いておく。ちなみに該当記事はこれ

機械及びサービスの概要については、まず機械本体が10万円で、それとは別に同社が提供する豆を購入する必要があり、1月あたり200g×2袋で3800円もしくは200g×3袋を5500円のどちらかに年間加入必須。前者なら年間45,600円、後者なら56,100円。

(1)焙煎機の仕組みがあまりに酷い
まず、該当の焙煎機は一度に焙煎できる量が50gで焙煎にかかる時間が15分程度。いったい何のギャグなんだ?こんなレベルの焙煎機を10万円で売るって神経も大概だが、何よりひどいのは自分で焙煎の調整が一切できないこと。また、Panasonicで有料年間契約する豆及び同社が販売する豆以外の焙煎はできないと明言されている。多分強引にやろうと思えば(例えば同社が取り扱う豆のプロファイルを強引に使うなど)できなくはないだろうが、豆にあった焙煎の調整ができないのでおいしい仕上がりは期待できないし、下手をすると機械の故障を招く。しかも、その場合確実に保証は無効になる。
プロじゃなきゃ焙煎でおいしい豆はできないっていうのは確かにその通りなのだろうが、そのプロの技は完全にブラックボックス化されていて学べる要素が皆無。できる方法は、プロが考えた焙煎方法のプログラム識別QRを読んで、せいぜい焙煎の深さを若干選べる程度。しかも、焙煎室に窓がついてればまだ多少は豆の焙煎の進み方を目で確認できただろうがそれも無理。できるのはせいぜい耳を済ませてハゼの音を確認するくらい。
”「技を継承していきたい」という我々のコンセプト”とかいったいどの口が言うのやら。
これは、はっきり言って悪質以外の何物でもない。何しろ、焙煎という行為に対してユーザーが一切関われない。できるのはボタンを押してコースを選ぶ程度なので、実質的に店舗で焙煎済みの豆を選んで買うのと大差ない。どころか、焙煎する手間や機械の金額負担を押し付けられてる分更にたちが悪い。

(2)豆の契約形態及び価格がひどすぎる
まず、最低でも月200グラムの豆が2種類届くコースを3800円で契約せねばならない。つまり、100グラム当たりの単価が950円。ふざけんなって話だ。いかにも特別な豆を装っているが、全くそんなことはない。例えば追加豆にあるブラジルサントアントニオナッティブレイク(100グラム当たりの単価は同じく950円)、全く同じ豆を取り扱っている通販サイトはないようだが、同農園の豆の取り扱いは普通にあり、最上級とされるブラジルサントアントニオショコラピーベリーですら100グラム当たりの単価は150円程度。ぼったくりにもほどがあるだろう。この価格は、一般的な流通での最上級クラスであるカップオブエクセレンスの豆の大半よりもはるかに高い。というか、これより高い豆なんてブルーマウンテンのNO1か、コピルアックとかモンキーコーヒー等の希少豆くらいしかないんでは。しかも、6か月未満で契約打ち切りにすると契約解除料5,000円。思わずF言葉を叫びたくなる。
おまけに、50グラムという焙煎量は全く融通が利かなく、もし何かの手違いで(例えば床にこぼすとかね)余りが出た場合どうしようもない。ちなみにこれはメーカーがオフィシャルのQandAで50グラムに満たない余りは捨ててくださいと明言している。
 
                 あ   ほ   か  
 
いくらプロの焙煎プロファイル込みの値段だとしても限度があるだろう。

(3)最後に
これらの仕組みであまりにもひどいのは、焙煎に興味を持ったとしてもその先への導線が全くないこと。というか、ここから踏み出したい場合はまた新たに別の焙煎機を買って一から自分で経験値を積むしかない。はっきり言って、このThe Roastから得られる経験値はゼロである。得られるのは自分で焙煎をしているっていう(実際にはボタンを押すだけ)空虚な自己満足だけじゃないか。
私から言わせれば、自分たちで焙煎する手間をユーザーに押し付け、さらにそのための機械を高値で売り、焙煎のノウハウは全てブラックボックス化しユーザーが学べる要素をゼロにし、材料をぼったくり価格で売っているというおおよそ信じがたい商売であるということ。というか、私の感覚から言わせればほぼ詐欺だ。
はっきり言ってこんな商品を買うくらいなら、生豆本舗とかで焙煎済みの豆をこまめに取り寄せたほうがはるかにましなレベル。もし当該焙煎士のコーヒーが欲しいなら、豆香洞の通販で直接買えばいい。そちらはいたってまともな価格で販売されている。
こんなもの買わなくてももっとリーズナブルに自分で焙煎できる機械はいろいろと出てきているし、うまく焙煎するためのTIPSもそれなりに公開されている。事実上家庭用焙煎機が存在しないなど嘘八百もいいところ。ぱっと思い浮かぶだけで、10万円未満で購入できる機種が3つほどはすぐに思い浮かぶ。あと生豆についても、ネットの通販でいくらでも取り扱いがあるし、プレミアムラインも豊富に選べる。スーパーで売ってないとか阿呆な発言をかましているが、ちょっとでもこだわる人なら焙煎済みの豆ですらスーパーでは買わない。また、本体の焙煎プログラムも結構プリセットが用意されていることが多く、全く経験がなくてもある程度の仕上がりになるような工夫はきちんと用意されている。
ともかく、こんなあこぎなサービスや機械は利用しないに限る。