自分が技術を習得するとき、あるいは人の技術を参考にするとき、技術についての良し悪しが判断できなければなりません。しかし、自分がいまだ習得していないトリックや習得したばかりのトリックについての技術を判断する際には、当然正確に判断する事が出来ません。
 ですので、以下の点に照らし合わせてその見込みがあるかどうかで良しあしを判断するとよいでしょう。

1.楽にできるか(力まずにできる、力感が無い)
2.安定して出来るか(再現が容易である)
3.応用範囲が広いか(発展性が有る)
4.無理な加速や減速が無いか(動きが滑らか、あるいは自然である)
5.動作の始まりから終わりまで体勢を崩さないか(身体的に無理のある姿勢を取らない)
6.終末曲面と準備曲を融合可能であるか(動きの連続性を確保できる)
7.過不足が無いか(シンプルである)

 以上7つのポイントを挙げました。
 なお、これら7つのポイントについては、それぞれに多くの説明を要するので、1つずつ詳細に解説していきます。但し、これら7つのポイントは、あくまで現時点で私が考えうる中でのポイントであり、当然もっと別のポイントがあっても問題ありません。もっとも、それでは話が進まないのでひとまずこれら7つのポイントから見ていくことにしますが。
 なお、これら7つのポイントはそれぞれ単独に存在する概念ではなく、それぞれが密接に絡み合っています。例えば楽にできるという事は安定して出来ることに繋がりますし、無理な加速や減速が無いという事は、動作の始まりから終わりまで体勢を崩さない事や安定して出来ることにも繋がります。
 なお、6だけちょっと聞きなれないように感じる人もいると思いますが、これはクルト・マイネル著の運動学の第3章から借りてきている曲面融合という概念です(これについても当該記事で詳細に述べます)。スポーツ関連の書籍に詳しくない人や体育専門の学部等を出ていない人にとっては、クルト・マイネルや運動学について聞いた事もないという人が多いでしょうが、特に第3章は非常に示唆に富んでいるので取り上げます。
 興味がある人は読んで損は無いと思いますが、本が高価な上非常に長く、また訳も読みやすい物ではないので、ある程度の覚悟はいるかと思います。

※マイネルの運動学について記憶だよりで書いたために、当初章や語句が間違っていましたので訂正しています。

 それではそれぞれのポイントについて解説を、と言いたいところですがものによっては非常に長くなるので、次回の記事から個別に行っていきます。