試合でパフォーマンスを最大限に発揮するためには、自らの精神をコントロールすることが非常に大切です。
 しかし、その上で肝に銘じておかなければならないことは、これまで何度も述べてきていますが「根本的な不安がある場合はどんなに上手くコントロールしようとしても徒労に終わる」という事です。例えば、技術的な不安がある場合はどんなにルーティーンを組もうが、試合時の精神は常に不安を持っての試合になるという事です。
 ルーティーンは、これまで積み上げて来たものに最後の一押しを加える程度のものであり、万能薬のようなものではありません(場合によっては大きな力になりますけど)。むしろ、技術的に未熟な間はそこに起因する振幅が大きすぎて、ルーティーンの効果をあまり実感できない事も多いと思います。
 ですが、競技レベルが上がってくると、本当に些細なことで勝敗が分かれるというシーンが往々にしてあります。そういったときにこのルーティーンをくみ上げていると、その紙一重を自分のものに出来る確率が上がるわけです。
 競技レベルが低いうちは効果があまりないとは言っても、ルーティーンを意味あるものにするためには説明した通り長い時間と反復(自分への刷り込み)が必要です。ですから、たとえ効果の実感が薄くても、かなり早い段階からルーティーンづくりに取り組んでいくべきだと考えています。
 この時に、周りからひょっとすると心無い言葉をかけられるかもしれません。「大して実力も無い癖にルーティーンとかw」みたいに。
 ですが、こういった言葉は綺麗すっぱり無視しましょう。自分が実力を発揮できるかどうかが最重要であり、その為の行動を羞恥心から行えないというのは非常にもったいないからです。
 未来の自分への投資になると信じて、常に試行錯誤して取り組み続けることをお勧めします。